ちょっと気になったこと

お正月番組を見ていると、なにやらもやっとする番組がありました。

詳しくは書きませんが、『豪華芸能人がアテレコに挑戦!』的な。

これ、他業種ではあまり見かけない構図な気がするんですよね。


例えば、『あの超有名な版画家がゲームの3Dモデリング初挑戦!』みたいな。

何の変哲もない立方体がテクスチャもシェーダもなしでポツンと置いてあって

それを商品として世に出すとか、もしあったら狂気の沙汰ですよね。


昔から『餅は餅屋』なんてことを言いますが、

こちとら八百屋さんが大根で作った餅なんざ求めてないわけです。

ちゃんと餅屋さんがもち米で作ったお餅を頂きたいわけですよ。


ゲームエフェクトの作業は、そういう意味では『餅屋』というほど

特殊なセンスの修練が必要な業種ではないと思っています。

むしろ『感覚で作る』ということからはかけ離れています。

必要なのは地道な検証と、理屈にまみれた勉強。

それさえ重ねる気があれば、誰でもある程度ガンガン成長していく。


そういうところが、この仕事の好きな部分かもしれません。

エフェクト、楽しい。

AraiHitoe.Work

ドット絵デザイナ兼ゲームエフェクトデザイナ 新井一惠(旧・聡一)の個人ページです。